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Abc-memo1 » 履歴 » バージョン 1

tts.quest 開発者, 2026-03-28 11:19

1 1 tts.quest 開発者
# tts.quest/abc 記法 メモ
2
3
`````
4
tts.quest/abc 記法
5
6
Status of this Memo
7
8
この文書は、tts.quest/abc の書き方と標準形を整理するためのメモである。
9
確定した規格書ではない。
10
11
1. 規範用語
12
13
この文書のキーワード MUST, MUST NOT, SHOULD, SHOULD NOT, MAY は、
14
次の意味で用いる。
15
16
MUST, MUST NOT
17
tts.quest/abc として意図どおり意味を持つための条件。
18
外れた入力も多くの場合エラーにはならず、標準形で別の本文に置き換わるか、
19
消える。
20
21
SHOULD, SHOULD NOT
22
書くことはできるが、標準形では別の表記にそろうもの。
23
24
MAY
25
表記として許容され、標準形でもそのまま残るもの。
26
27
この文書でいう標準形とは、本書の規則に従って標準化した後の楽譜本文をいう。
28
29
2. 楽譜本文の置き方
30
31
この節は、説明文の中に tts.quest/abc を埋め込むときの書き方を定める。
32
33
2.1 MAY: 楽譜本文だけを書いてよい。
34
35
2.2 MAY: 説明文と一緒に書く場合は、楽譜本文の開始行として次の1行を
36
書いてよい。
37
38
```tts.quest/abc
39
40
2.3 MAY: 楽譜本文の終わりを明示する場合は、終了行として次の1行を
41
書いてよい。
42
43
```
44
45
2.4 MUST: 開始行を書く場合は、その行全体を ```tts.quest/abc と
46
一致させなければならない。
47
48
2.5 MUST: 終了行を書く場合は、その行全体を ``` と一致させなければ
49
ならない。
50
51
2.6 MUST: 楽譜本文の後ろにも説明文を続ける場合は、楽譜本文の末尾の
52
直後に終了行を書かなければならない。
53
54
開始行を書かない場合は、入力全体が楽譜本文になる。
55
開始行を書き、終了行を書かない場合は、入力末尾までが楽譜本文になる。
56
開始行の前にある説明文と、終了行の後にある説明文は、そのまま残る。
57
開始行または終了行が上記と一致しない場合は、その行も楽譜本文として扱われる。
58
59
3. 区切りと空白
60
61
3.1 SHOULD: 区切りを見やすくする場合は、半角空白または改行を
62
用いるべきである。
63
64
3.2 SHOULD NOT: 半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白を使い分けて、
65
音の長さや歌い分けを表すべきではない。
66
67
3.3 SHOULD NOT: 歌詞、臨時記号、音名、オクターブ、音価の途中に
68
半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白を挟むべきではない。
69
70
3.4 SHOULD: 完成譜として本文を残す場合は、各要素の区切りを半角空白
71
1個にそろえるべきである。
72
73
半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白は、標準形では取り除かれる。
74
各要素の区切りは、標準形では半角空白1個にそろう。
75
76
4. 歌う音の基本形
77
78
4.1 MUST: 歌う音は、歌詞から書き始めなければならない。
79
80
4.2 MUST: 歌う音は、歌詞、必要に応じて臨時記号、音名、必要に応じて
81
オクターブ、必要に応じて音価の順に書かなければならない。
82
83
4.3 MUST NOT: 歌詞を伴わない音名表記、歌詞を伴わない臨時記号付き
84
音名表記、歌詞を伴わないオクターブ付き音名表記を、歌う音として
85
書いてはならない。
86
87
歌詞を伴わない音名表記は、歌う音としては解釈されない。
88
先頭に単独で置いた場合は消え、それ以外の位置では周囲の文脈に応じて
89
休符になることがある。
90
91
例1
92
93
A
94
^A
95
a
96
97
上の表記は、歌う音として成立しない。
98
これらだけを入力した場合、標準形は空になる。
99
100
5. 歌詞
101
102
5.1 MUST: 1音に対応させる歌詞は、付録Aに挙げる1文字単位または
103
2文字単位で書かなければならない。
104
105
5.2 MUST: 1音に対応させる歌詞が付録Aの2文字単位にある場合は、
106
その2文字単位を途中で切らずに書かなければならない。
107
108
5.3 SHOULD NOT: 付録Aにない文字を、歌詞の1単位として書くべきではない。
109
110
5.4 SHOULD NOT: 歌詞だけを書いて音名を省くべきではない。
111
112
歌詞だけを書いた場合は、標準形で C が補われる。
113
2文字単位と1文字単位の両方が成り立つ場所では、2文字単位が優先される。
114
115
例2
116
117
118
119
標準形
120
121
あC
122
123
例3
124
125
きゃD
126
きやD
127
128
前者は きゃ の1単位、後者は き と や の2単位になる。
129
130
例4
131
132
133
か漢
134
135
標準形
136
137
z
138
かC z
139
140
6. 音名
141
142
6.1 MUST: 音名は A, B, C, D, E, F, G, a, b, c, d, e, f, g の
143
いずれかで書かなければならない。
144
145
6.2 MAY: 小文字の音名を、対応する大文字の音名より1オクターブ高い
146
音として用いてよい。
147
148
6.3 MAY: 小文字の音名を、大文字の音名に ' を1個付けた表記の
149
代わりに用いてよい。
150
151
例5
152
153
よd2
154
よD'2
155
156
上の2つは同じ音高を表す。
157
158
7. 臨時記号
159
160
7.1 MAY: ^^, ^, =, _, __ を音名の前に置いてよい。
161
162
7.2 MUST: 臨時記号は音名の前に置かなければならない。
163
164
7.3 MAY: ^^, ^, =, _, __ を、それぞれダブルシャープ、シャープ、
165
ナチュラル、フラット、ダブルフラットとして用いてよい。
166
167
例6
168
169
さ^F
170
み_E
171
172
8. オクターブ
173
174
8.1 MAY: ' または , を音名の後ろに置いてよい。
175
176
8.2 MAY: ' または , は続けて何個でも書いてよい。
177
178
8.3 MAY: ' は1個ごとに1オクターブ上、, は1個ごとに1オクターブ下として
179
用いてよい。
180
181
例7
182
183
あC'
184
あC''
185
あB,
186
あB,,
187
188
9. 音価
189
190
9.1 MAY: 音価を省いてよい。
191
192
9.2 MAY: 音価を整数で書いてよい。
193
194
9.3 MAY: 音価を /分母 または 分子/分母 の形の分数で書いてよい。
195
196
9.4 MAY: 分子と分母には複数桁の数字を用いてよい。
197
198
9.5 MUST: 音価は、歌う音では音名およびオクターブの直後に、休符では z の
199
直後に書かなければならない。
200
201
9.6 MUST NOT: 音価だけを独立して書いてはならない。
202
203
9.7 SHOULD NOT: 音名を省いたまま、歌詞の直後に音価だけを書くべきではない。
204
205
音価を省いた場合の長さは1である。
206
207
例8
208
209
さA
210
しB2
211
すC/2
212
せD3/2
213
そE12/34
214
z2
215
z/2
216
217
例9
218
219
あ2
220
221
標準形
222
223
あC z
224
225
10. 長音符号
226
227
10.1 SHOULD NOT: 長さを ー で書くべきではない。
228
229
10.2 SHOULD NOT: 長さをさらに延ばすために、ー を続けて複数個
230
書くべきではない。
231
232
10.3 SHOULD NOT: 明示的な音価を書いた歌う音または休符に ー を
233
重ねるべきではない。
234
235
10.4 SHOULD NOT: 先頭や、どの歌う音または休符にも属さない位置に
236
ー を書くべきではない。
237
238
10.5 SHOULD NOT: 完成譜として本文を残す場合は、長さを ー で残す
239
べきではない。
240
241
ー を書いた場合、標準形では音価に書き換わる。
242
明示的な音価の後ろに ー を書いた場合と、どの歌う音または休符にも
243
属さない位置に ー を書いた場合は、標準形では消える。
244
245
例10
246
247
あーA
248
あAー
249
250
標準形
251
252
あA2
253
あA2
254
255
例11
256
257
あAーー
258
zー
259
260
標準形
261
262
あA3
263
z2
264
265
例12
266
267
あA2ー
268
ーあ
269
270
標準形
271
272
あA2
273
あC
274
275
11. 休符
276
277
11.1 MAY: 休符は z で書いてよい。
278
279
11.2 MAY: 休符の音価を省いてよい。
280
281
11.3 MAY: 休符の音価を整数または分数で書いてよい。
282
283
11.4 SHOULD NOT: 2単位以上の休符を zz のように並べて書くべきではない。
284
285
zz と書いた場合は、標準形で z z になる。
286
287
例13
288
289
z
290
z2
291
z3/2
292
293
例14
294
295
zz
296
297
標準形
298
299
z z
300
301
12. 読点、縦棒、本書に定めない文字
302
303
12.1 SHOULD NOT: 休符の代わりに読点「、」を書くべきではない。
304
305
12.2 SHOULD NOT: 小節線または休符の代わりに縦棒「|」を書くべきではない。
306
307
12.3 SHOULD NOT: 本書に定めない文字を楽譜本文に書くべきではない。
308
309
12.4 SHOULD NOT: 読点、縦棒、本書に定めない文字を続けて書いて、
310
長い休符の代わりに書くべきではない。
311
312
読点、縦棒、本書に定めない文字を書いた場合は、標準形では休符になる。
313
それらを続けて書いた場合と、z の直後に書いた場合は、長い休符に
314
そろう。
315
316
例15
317
318
319
、、
320
z、
321
あ、い
322
あ|い
323
324
標準形
325
326
z
327
z2
328
z2
329
あC z いC
330
あC z いC
331
332
13. 楽譜本文に書かないもの
333
334
13.1 MUST: 拍子は 4/4 を前提に書かなければならない。
335
336
13.2 MUST: テンポと移調は設定項目で指定しなければならない。
337
338
13.3 SHOULD NOT: 拍子、テンポ、移調を書くために M:, Q:, K: を
339
楽譜本文に書くべきではない。
340
341
13.4 SHOULD NOT: 和音、多声部、タイ、スラー、装飾記号、注記、
342
その他本書に定めない一般の ABC 記譜法の機能を楽譜本文に書くべきではない。
343
344
例16
345
346
M:4/4
347
Q:120
348
K:C
349
350
標準形
351
352
z5
353
z5
354
z3
355
356
14. 標準形
357
358
14.1 SHOULD: 各歌詞に明示的な音名を付けるべきである。
359
360
14.2 SHOULD: 長さは音価で書くべきである。
361
362
14.3 SHOULD: 休符は z で書くべきである。
363
364
14.4 SHOULD: 各要素の区切りは半角空白1個にそろえるべきである。
365
366
14.5 SHOULD NOT: 読点、縦棒、本書に定めない文字に休符の役割を
367
持たせるべきではない。
368
369
15. 主要な例
370
371
15.1 基本形
372
373
さA2 くA2 らB4
374
375
15.2 開始行と終了行を使う形
376
377
前書き
378
```tts.quest/abc
379
さA2 くA2 らB4
380
```
381
後書き
382
383
15.3 開始行だけを書く形
384
385
前書き
386
```tts.quest/abc
387
さA2 くA2 らB4
388
389
15.4 分数音価と休符
390
391
ゆG3/2 うA/2 きG3/2 やA/2 z2
392
393
15.5 小文字の音名
394
395
ちB2 よd2
396
397
15.6 標準化される略記
398
399
あAーー いGー うF
400
401
標準形
402
403
あA3 いG2 うF
404
405
15.7 書いてはならない例
406
407
A
408
^A
409
a
410
411
15.8 書くべきではない例
412
413
414
あ2
415
zz
416
あ|い
417
M:4/4
418
Q:120
419
K:C
420
421
422
付録A. 使用できる歌詞単位
423
424
A.1 2文字単位
425
426
いぇ きゃ しゃ ちゃ にゃ ひゃ みゃ りゃ ぎゃ じゃ つぁ ふぁ びゃ ぴゃ
427
すぃ とぅ きゅ しゅ ちゅ にゅ ひゅ みゅ りゅ ぎゅ じゅ うぃ つぃ ふぃ
428
びゅ ぴゅ てぃ どぅ きぇ しぇ ちぇ にぇ ひぇ みぇ りぇ ぎぇ じぇ うぇ
429
つぇ ふぇ びぇ ぴぇ ずぃ でゅ きょ しょ ちょ にょ ひょ みょ りょ ぎょ
430
じょ うぉ つぉ ふぉ びょ ぴょ でぃ てゅ
431
432
A.2 1文字単位
433
434
あ か さ た な は ま や ら い き し ち に ひ み う く す つ ぬ ふ む ゆ
435
え け せ て ね へ め れ お こ そ と の ほ も よ ん が ざ り っ ぎ る ろ
436
わ を だ ば ぱ じ び ぴ ぐ ず ぶ ぷ げ ぜ で べ ぺ ご ぞ ど ぼ ぽ
437
`````