操作
tts.quest/abc 記法 メモ¶
tts.quest/abc 記法
Status of this Memo
この文書は、tts.quest/abc の書き方と標準形を整理するためのメモである。
確定した規格書ではない。
1. 規範用語
この文書のキーワード MUST, MUST NOT, SHOULD, SHOULD NOT, MAY は、
次の意味で用いる。
MUST, MUST NOT
tts.quest/abc として意図どおり意味を持つための条件。
外れた入力も多くの場合エラーにはならず、標準形で別の本文に置き換わるか、
消える。
SHOULD, SHOULD NOT
書くことはできるが、標準形では別の表記にそろうもの。
MAY
表記として許容され、標準形でもそのまま残るもの。
この文書でいう標準形とは、本書の規則に従って標準化した後の楽譜本文をいう。
2. 楽譜本文の置き方
この節は、説明文の中に tts.quest/abc を埋め込むときの書き方を定める。
2.1 MAY: 楽譜本文だけを書いてよい。
2.2 MAY: 説明文と一緒に書く場合は、楽譜本文の開始行として次の1行を
書いてよい。
```tts.quest/abc
2.3 MAY: 楽譜本文の終わりを明示する場合は、終了行として次の1行を
書いてよい。
```
2.4 MUST: 開始行を書く場合は、その行全体を ```tts.quest/abc と
一致させなければならない。
2.5 MUST: 終了行を書く場合は、その行全体を ``` と一致させなければ
ならない。
2.6 MUST: 楽譜本文の後ろにも説明文を続ける場合は、楽譜本文の末尾の
直後に終了行を書かなければならない。
開始行を書かない場合は、入力全体が楽譜本文になる。
開始行を書き、終了行を書かない場合は、入力末尾までが楽譜本文になる。
開始行の前にある説明文と、終了行の後にある説明文は、そのまま残る。
開始行または終了行が上記と一致しない場合は、その行も楽譜本文として扱われる。
3. 区切りと空白
3.1 SHOULD: 区切りを見やすくする場合は、半角空白または改行を
用いるべきである。
3.2 SHOULD NOT: 半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白を使い分けて、
音の長さや歌い分けを表すべきではない。
3.3 SHOULD NOT: 歌詞、臨時記号、音名、オクターブ、音価の途中に
半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白を挟むべきではない。
3.4 SHOULD: 完成譜として本文を残す場合は、各要素の区切りを半角空白
1個にそろえるべきである。
半角空白、改行、復帰、タブ、全角空白は、標準形では取り除かれる。
各要素の区切りは、標準形では半角空白1個にそろう。
4. 歌う音の基本形
4.1 MUST: 歌う音は、歌詞から書き始めなければならない。
4.2 MUST: 歌う音は、歌詞、必要に応じて臨時記号、音名、必要に応じて
オクターブ、必要に応じて音価の順に書かなければならない。
4.3 MUST NOT: 歌詞を伴わない音名表記、歌詞を伴わない臨時記号付き
音名表記、歌詞を伴わないオクターブ付き音名表記を、歌う音として
書いてはならない。
歌詞を伴わない音名表記は、歌う音としては解釈されない。
先頭に単独で置いた場合は消え、それ以外の位置では周囲の文脈に応じて
休符になることがある。
例1
A
^A
a
上の表記は、歌う音として成立しない。
これらだけを入力した場合、標準形は空になる。
5. 歌詞
5.1 MUST: 1音に対応させる歌詞は、付録Aに挙げる1文字単位または
2文字単位で書かなければならない。
5.2 MUST: 1音に対応させる歌詞が付録Aの2文字単位にある場合は、
その2文字単位を途中で切らずに書かなければならない。
5.3 SHOULD NOT: 付録Aにない文字を、歌詞の1単位として書くべきではない。
5.4 SHOULD NOT: 歌詞だけを書いて音名を省くべきではない。
歌詞だけを書いた場合は、標準形で C が補われる。
2文字単位と1文字単位の両方が成り立つ場所では、2文字単位が優先される。
例2
あ
標準形
あC
例3
きゃD
きやD
前者は きゃ の1単位、後者は き と や の2単位になる。
例4
漢
か漢
標準形
z
かC z
6. 音名
6.1 MUST: 音名は A, B, C, D, E, F, G, a, b, c, d, e, f, g の
いずれかで書かなければならない。
6.2 MAY: 小文字の音名を、対応する大文字の音名より1オクターブ高い
音として用いてよい。
6.3 MAY: 小文字の音名を、大文字の音名に ' を1個付けた表記の
代わりに用いてよい。
例5
よd2
よD'2
上の2つは同じ音高を表す。
7. 臨時記号
7.1 MAY: ^^, ^, =, _, __ を音名の前に置いてよい。
7.2 MUST: 臨時記号は音名の前に置かなければならない。
7.3 MAY: ^^, ^, =, _, __ を、それぞれダブルシャープ、シャープ、
ナチュラル、フラット、ダブルフラットとして用いてよい。
例6
さ^F
み_E
8. オクターブ
8.1 MAY: ' または , を音名の後ろに置いてよい。
8.2 MAY: ' または , は続けて何個でも書いてよい。
8.3 MAY: ' は1個ごとに1オクターブ上、, は1個ごとに1オクターブ下として
用いてよい。
例7
あC'
あC''
あB,
あB,,
9. 音価
9.1 MAY: 音価を省いてよい。
9.2 MAY: 音価を整数で書いてよい。
9.3 MAY: 音価を /分母 または 分子/分母 の形の分数で書いてよい。
9.4 MAY: 分子と分母には複数桁の数字を用いてよい。
9.5 MUST: 音価は、歌う音では音名およびオクターブの直後に、休符では z の
直後に書かなければならない。
9.6 MUST NOT: 音価だけを独立して書いてはならない。
9.7 SHOULD NOT: 音名を省いたまま、歌詞の直後に音価だけを書くべきではない。
音価を省いた場合の長さは1である。
例8
さA
しB2
すC/2
せD3/2
そE12/34
z2
z/2
例9
あ2
標準形
あC z
10. 長音符号
10.1 SHOULD NOT: 長さを ー で書くべきではない。
10.2 SHOULD NOT: 長さをさらに延ばすために、ー を続けて複数個
書くべきではない。
10.3 SHOULD NOT: 明示的な音価を書いた歌う音または休符に ー を
重ねるべきではない。
10.4 SHOULD NOT: 先頭や、どの歌う音または休符にも属さない位置に
ー を書くべきではない。
10.5 SHOULD NOT: 完成譜として本文を残す場合は、長さを ー で残す
べきではない。
ー を書いた場合、標準形では音価に書き換わる。
明示的な音価の後ろに ー を書いた場合と、どの歌う音または休符にも
属さない位置に ー を書いた場合は、標準形では消える。
例10
あーA
あAー
標準形
あA2
あA2
例11
あAーー
zー
標準形
あA3
z2
例12
あA2ー
ーあ
標準形
あA2
あC
11. 休符
11.1 MAY: 休符は z で書いてよい。
11.2 MAY: 休符の音価を省いてよい。
11.3 MAY: 休符の音価を整数または分数で書いてよい。
11.4 SHOULD NOT: 2単位以上の休符を zz のように並べて書くべきではない。
zz と書いた場合は、標準形で z z になる。
例13
z
z2
z3/2
例14
zz
標準形
z z
12. 読点、縦棒、本書に定めない文字
12.1 SHOULD NOT: 休符の代わりに読点「、」を書くべきではない。
12.2 SHOULD NOT: 小節線または休符の代わりに縦棒「|」を書くべきではない。
12.3 SHOULD NOT: 本書に定めない文字を楽譜本文に書くべきではない。
12.4 SHOULD NOT: 読点、縦棒、本書に定めない文字を続けて書いて、
長い休符の代わりに書くべきではない。
読点、縦棒、本書に定めない文字を書いた場合は、標準形では休符になる。
それらを続けて書いた場合と、z の直後に書いた場合は、長い休符に
そろう。
例15
、
、、
z、
あ、い
あ|い
標準形
z
z2
z2
あC z いC
あC z いC
13. 楽譜本文に書かないもの
13.1 MUST: 拍子は 4/4 を前提に書かなければならない。
13.2 MUST: テンポと移調は設定項目で指定しなければならない。
13.3 SHOULD NOT: 拍子、テンポ、移調を書くために M:, Q:, K: を
楽譜本文に書くべきではない。
13.4 SHOULD NOT: 和音、多声部、タイ、スラー、装飾記号、注記、
その他本書に定めない一般の ABC 記譜法の機能を楽譜本文に書くべきではない。
例16
M:4/4
Q:120
K:C
標準形
z5
z5
z3
14. 標準形
14.1 SHOULD: 各歌詞に明示的な音名を付けるべきである。
14.2 SHOULD: 長さは音価で書くべきである。
14.3 SHOULD: 休符は z で書くべきである。
14.4 SHOULD: 各要素の区切りは半角空白1個にそろえるべきである。
14.5 SHOULD NOT: 読点、縦棒、本書に定めない文字に休符の役割を
持たせるべきではない。
15. 主要な例
15.1 基本形
さA2 くA2 らB4
15.2 開始行と終了行を使う形
前書き
```tts.quest/abc
さA2 くA2 らB4
```
後書き
15.3 開始行だけを書く形
前書き
```tts.quest/abc
さA2 くA2 らB4
15.4 分数音価と休符
ゆG3/2 うA/2 きG3/2 やA/2 z2
15.5 小文字の音名
ちB2 よd2
15.6 標準化される略記
あAーー いGー うF
標準形
あA3 いG2 うF
15.7 書いてはならない例
A
^A
a
15.8 書くべきではない例
あ
あ2
zz
あ|い
M:4/4
Q:120
K:C
漢
付録A. 使用できる歌詞単位
A.1 2文字単位
いぇ きゃ しゃ ちゃ にゃ ひゃ みゃ りゃ ぎゃ じゃ つぁ ふぁ びゃ ぴゃ
すぃ とぅ きゅ しゅ ちゅ にゅ ひゅ みゅ りゅ ぎゅ じゅ うぃ つぃ ふぃ
びゅ ぴゅ てぃ どぅ きぇ しぇ ちぇ にぇ ひぇ みぇ りぇ ぎぇ じぇ うぇ
つぇ ふぇ びぇ ぴぇ ずぃ でゅ きょ しょ ちょ にょ ひょ みょ りょ ぎょ
じょ うぉ つぉ ふぉ びょ ぴょ でぃ てゅ
A.2 1文字単位
あ か さ た な は ま や ら い き し ち に ひ み う く す つ ぬ ふ む ゆ
え け せ て ね へ め れ お こ そ と の ほ も よ ん が ざ り っ ぎ る ろ
わ を だ ば ぱ じ び ぴ ぐ ず ぶ ぷ げ ぜ で べ ぺ ご ぞ ど ぼ ぽ
tts.quest 開発者 さんが約14時間前に更新 · 1件の履歴